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トイレットペーパーが詰まらない理由

トイレットペーパーは、その名前の通りトイレで使用する紙です。

よく公衆トイレを利用すると、「紙以外のものを流さないでください。トイレが詰まって利用できなくなります。」といった張り紙や断り書きを目にすることがあります。

一体、トイレを利用して、紙以外に流すものって何があるのかと、可笑しくなったりするのですが、不届きな人もいるのでしょう。また、紙が無くてどうしようもない時ってあるのかもしれません。同情はしますが、後の迷惑を考えるとやはり、公衆の水洗トイレでは、マナーとエチケットを守りましょう。

家庭用などのトイレットペーパーは、水洗トイレの為に作られたものだとすれば、やはり、その製造過程には、トイレで詰まったり、不都合がおきないように工夫があるのですね。

中には、一回の使用で、これでもかって言うほど紙を使う人もいますから。

「ののちゃんの調べて見よう!」下記記事はとても参考になると思いますよ。

トイレットペーパー、なぜ詰まらない?

◇ののちゃん トイレットペーパーを流(なが)してもトイレが詰(つ)まらないのは、どうして? 水(みず)に溶(と)けるからって聞(き)いたけど。

 ◆藤原先生 トイレットペーパーを引(ひ)っぱって破(やぶ)れた部分(ぶぶん)をよく見(み)てごらん。細(こま)かな糸(いと)のようなものが見えるでしょ。原料(げんりょう)の木(き)の繊維(せんい)よ。トイレットペーパーが水につかると、からみ合(あ)っていた繊維がほぐれてバラバラになるわ。トイレが詰まらないのは、トイレットペーパーが水に溶けるからじゃなくて、細い糸のような繊維になるからトイレを詰まらせないのよ。

 ◇ののちゃん 水に入(い)れたとたん、繊維がほぐれないとトイレが詰まっちゃわない?

 ◆先生 ほぐれやすさは、日本工業規格(にほんこうぎょうきかく)(JIS〈ジス〉)で決(き)められているわ。ビーカーの水をぐるぐる回(まわ)して紙(かみ)を入れると、いったん水の回転(かいてん)が遅(おそ)くなった後(あと)、紙がほぐれると再(ふたた)び回転が速(はや)くなるの。それまでの時間(じかん)を調(しら)べるのよ。トイレットペーパーは100秒以内(びょういない)が決まりよ。トイレでザーッと水を流した場合(ばあい)、トイレットペーパーは10秒ほどでバラバラになるそうよ。いちどにたくさん流すと詰まることもあるから気(き)をつけてね。

 ◇ののちゃん ティッシュペーパーは水に溶けないから、流しちゃいけないんだよね。

 ◆先生 そうよ。でもね、実(じつ)はティッシュペーパーとトイレットペーパーは兄弟(きょうだい)みたいなものなの。ユーカリの木などを細かくして大(おお)きな鍋(なべ)で煮(に)ると、茶色(ちゃいろ)い繊維が取(と)り出(だ)せるわ。これを漂白(ひょうはく)したのが紙のもとになるパルプよ。パルプに水をたくさん加(くわ)えて網(あみ)ですいた後、ローラーで水を絞(しぼ)って大きなドライヤーで乾(かわ)かすとトイレットペーパーのできあがり。これに薬品(やくひん)を加え、破れにくくしたものがティッシュペーパーなの。

 ◇ののちゃん 古(ふる)い紙をリサイクルして使(つか)わないの?

 ◆先生 いいところに気がついたわね。トイレットペーパーの多(おお)くは、回収(かいしゅう)した古紙(こし)をパルプに戻(もど)してつくった再生紙(さいせいし)なの。新(あたら)しいパルプを使うものより価格(かかく)が安(やす)いから、30年(ねん)ほど前(まえ)は全体(ぜんたい)の9割(わり)くらいが再生紙だったそうよ。でも、最近(さいきん)は、新しいパルプを使って柔(やわ)らかい感触(かんしょく)にした商品(しょうひん)も売(う)り上(あ)げをのばしていて、全体の3割近(ちか)くになったらしいわ。洗浄便座用(せんじょうべんざよう)のペーパーや、おしりにやさしい「ぬれたトイレットペーパー」も売られているのよ。

 ◇ののちゃん へえー、そうなんだ。ずっと昔(むかし)は、どうやっておしりをふいていたの?

 ◆先生 日本(にほん)では12世紀(せいき)ごろ、貴族(きぞく)が紙を使うようになったそうよ。江戸時代(えどじだい)になると「落(お)とし紙」といって、ふつうの人たちにも広(ひろ)がったの。現在(げんざい)のようにロール状(じょう)に巻(ま)いたものが日本でもつくられたのは1924年よ。60年代(ねんだい)、水洗(すいせん)トイレが増(ふ)えるのにあわせて、トイレットペーパーも広がったわ。

 ◇ののちゃん 外国(がいこく)では、どうなのかな?

 ◆先生 世界(せかい)の3分(ぶん)の2の地域(ちいき)ではトイレットペーパーが使われていないそうよ。もっとたくさんの人(ひと)が使えるようにするには、原料になる木を植(う)えたり、古紙のリサイクルを世界に広げていく工夫(くふう)も大切(たいせつ)ね。
(取材協力=王子ネピア生産本部副本部長・益田久和さん、構成=高山裕喜)
(朝日新聞社発行 3月30日付be)


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